子ども達が体験して学ぶ生き物と環境の関係は・・

2010年8月9日 16時52分 | カテゴリー: 活動報告

水辺の調査活動報告

子ども達と粟飯原さん
子ども達と粟飯原さん
1.三沢川親水公園の生き物たち
7月24日、朝から気温30度を一気に超す猛暑のなか、参加者は子ども7人、おとな15人。「子どものころはよく三沢川で遊んだので懐かしくて・・・」という高齢の男性の参加もありました。今回は生き物に詳しいイラストレーターの粟飯原一郎さんを講師にお迎えしました。
熱い中一斉に川へ飛び込み、子ども達は「冷たくて気持ちいい!」と大喜びしながら手網で魚をすくって、粟飯原さんの楽しい話を伺いました。ウグイやカワニナ、タイワンシジミ(台湾や南洋原産)、サカマキガイ(地中海周辺)、グッピー(熱帯産)の一種、ミシシッピーアカミミガメ(熱帯魚屋で「ミドリガメ」として売っている)などいろんな生き物を見つけることができました。三沢川にいなかったはずなのに、誰かが持ち込んだ命力旺盛な外来種に占領されているようです。今や全国的に同じようなことが起こっているそうですが、三沢川の在来魚やカニを守るために、私たちが気をつけなければならないことを再確認できました。多摩川で捕れた外来魚を川に戻さないよう、水槽に預かる「魚ポスト」をやっているNPOがあるのだそうです。ここの親水公園では川の縁に丸太が並べてあるのですが、生き物が隠れたり産卵できる水草の茂みをたくさん増やすような川の造作も大事だということでした。
捕まえたハグロトンボをみんなで観察しながら。オスは色の変化がとっても美しいのに、卵を産むメスは天敵見つからないように目立たない色をしているという話に子ども達は興味津々。色鮮やかなカワセミも見ることができました。ラッキー!!

2.穴澤天神社の生き物と水質調査、
自然石けんつくり

涼しい穴澤天神社では子どもたちがいろんな生き物をみつけました。カニやカタツムリ、カマキリの子ども、シデムシ、バナナ虫の脱皮殻などなど。珍しい羽化途中のオニヤンマを見ることもできました。ちいさな女の子が見つけたのはアゲハモドキの幼虫。白いカビのようなものをまとっていて、よ〜く観察しないと、とても生き物には見えません。天敵の鳥が嫌いな匂いをもっているのだそうです。
ここで湧水と川の水の水質調査を行いました。どちらもCODが6〜8と高かったのが意外で要注意ですね。また湧水がアンモニウム態窒素NH4が0.5mgとりん酸態りんPO4が0.05mgの「少し多い」、硝酸態窒素NH3は2〜3mgとなり、「通常」といわれる1〜2mgを超えていました。この日も容器を持って湧水を汲みに次々に人が訪れていましたが、ちょっと不安・・・。
50倍に薄めた家庭用合成洗剤を水槽にたらしただけで、アメンボが溺れてしまう実験をしました。合成洗剤がどんな生き物にとっても危険な存在だということを知ってほしいですね。木の実石けんの素になるサイカチ、ムクロジやエゴの実を見せてもらった後、水を入れたペットボトルに種を抜いたムクロジの実を入れ、子ども達がシェイクするとあっという間に天然石けん水の出来上がり!川で消化される生き物にやさしい洗剤です。
昔の人は長い間こうやって自然と共存した生活を続けてきたはずなのに、今や家庭には合成洗剤が氾濫状態。今回の調査活動が「安くて簡単便利」な生活を見直すきっかけになってくれれば、と思います。きれいな水にたくさんの生き物が戻って、子ども達がもっと楽しめる三沢川にしていくには、ちょっとした工夫と手間を惜しまないこと、そして継続することが何よりも大切です。
環境にやさしい「石けん生活」は私たちが毎日取り組める「自然を守る」活動です。化学物質削減はまず自分たちの身近な生活を見直すところからはじめたいですね。