介護施設における認知症高齢者への不適切な抗精神病薬等の投与について

2013年5月16日 14時13分 | カテゴリー: 活動報告

―2013年3月議会 一般質問―

知っていますか?副作用

認知症ケアのスキルUPで抗精神病薬の削減を!

■転倒や誤嚥など副作用に要注意!   

「抗精神病薬」は認知症高齢者の幻覚妄想や不穏、徘徊などの抑制を目的に使用されています。

適正な使用は、過剰な興奮による疲労を改善し、その方をケアする施設のスタッフにとっても、労力を軽減することに繋がります。しかし安易な使用や過剰投与は避けなければなりません。

北九州市が行った介護施設や入居者生活介護等の調査「平成22年度に発生した死亡事故における傾向と分析」によると、死亡事故17件中13件が誤嚥であり、うち8件は抗精神病薬や睡眠導入剤などを服用。「向精神薬(抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬など)の副作用である眠気、注意力低下等が嚥下状態の変化に影響を与えやすいと推測される」と分析しています。

 

■抗精神病薬によって認知症高齢者の心臓発作リスクが上昇

アメリカ、カナダ、フランスの研究者らの調査によって、抗精神病薬は心臓発作による死亡リスクを上げる可能性があると指摘され、現在、欧米各国で使用率削減の努力が始まっています。

 

■薬物の削減を目指せ!

本人の生きがいや誇りを保つようなケアが、問題行動を予防し柔げるといわれています。服用の際に、本人・家族は副作用の説明をどこまで受けているのでしょうか。稲城が理想とする介護像を考える講演会やシンポジウムの開催を求めました。

A)平成23年度中、市内施設の事故報告件数39件中26件が身体不自由に起因する転倒。

薬は、主治医が適切に処方している。本人や家族などに説明して同意をとる。家族は説明書、お薬手帳の確認や施設からも説明を受けることができる。介護技術の向上に向け、都や関係団体の研修会や関連情報誌・福祉用具などを紹介する。講演会等を企画する

 

★認知症高齢者への抗精神病薬の使用は施設に限ったことではありません。適用外使用でもあり、患者・家族へのインフォームドコンセントは重要です。薬物に頼らないためには、ケアのスキルアップが欠かせません。

認知症になっても暮らしやすい環境・地域づくりを市全体で、目指していきたいですね。★