子どもの多様な学びと居場所は保障できているでしょうか?

2014年5月27日 17時16分 | カテゴリー: 活動報告

子どもたちはどんな状況にあっても、学ぶ権利があります。学ぶ意欲の後押しと学び直しを保障することが、若者の貧困を防ぐことにもつながります。

 2009年 東京シューレなどのフリースクールに通う子どもたちが「子どもの権利条約」をもとに自らの声をあげました。

「不登校の子ども宣言」前文

「私たち子どもはひとりひとりが個性を持った人間です。 しかし、不登校をしている私たちの多くが、学校に行くことが当たり前という社会の価値観の中で、私たちの悩みや思いを、十分に理解できない人たちから心無い言葉を言われ、傷つけられることを経験しています。 不登校の私たちの権利を伝えるため、すべてのおとなたちに向けて私たちは声をあげます。 おとなたち、特に保護者や教師は、子どもの声に耳を傾け、私たちの考えや個々の価値観と、子どもの最善の利益を尊重してください。そして共に生きやすい社会をつくっていきませんか。 多くの不登校の子どもや、苦しみながら学校に行き続けている子どもが、一人でも自身に合った生き方や学び方を選べる世の中になるように・・・・・・・」(一部省略)

 

 文部科学省】

▼2012年度の不登校児童生徒数 合計 17万0353人 

        小中学生計 11万2,689 人 (1.09%)(前年度は1.12%)

   高校生   5万7,664人 (1.72%)(前年度は1.68%)

 ▼2012年度の高校中途退学者数  5万1,780人 (1.5%)

 

【稲城市】

▼2012年度の不登校児童生徒数  小学生4人 中学生25人 

このうち適応指導教室「梨の実ルーム」通室者数 7人

 ▼2012年度 生活保護世帯への学習支援 

通塾費用一部支給 7人 (対象者63人(小4~中3))

全日制高校への進学率の違い

・通塾費用一部支給の  あり進学80% なし進学70%

・市立中学6校全体の  全世帯92% 被保護世帯73%

 

■「不登校」学ぶ権利を保証するのはだれ

 

画一的な効率優先の学校制度の枠に、すべての子どもがまるで既製品のように対応できるはずはありません。学校復帰だけを目指しても意味はありません。

様々な理由で登校を拒否した子どもたちは負担が大きい民間のフリースクールやフリースペースに通うこともありますが、多くはどこにも所属せず義務教育期間を過ぎ、中学卒業という形で公的なフォローから外されていきます。

 

Q)就学や進級時の各相談機関の連携は?義務教育終了後の関わりは?

A)統括責任は指導室。教育相談室では高校生等対象にした相談機関の紹介は可能。

Q)それぞれの子どもと一緒に考え、学びの場を整備してほしい。

A)個別適応計画書を作成している。メンタルフレンドは今後の研究。個々のニーズを理解した支援に努める。

Q)他の部署と連携して、居場所を確保してほしい。

A)「放課後子ども教室」に参加可能な内容を各学校で紹介させたい。

Q)学校に行きづらい子どもの「保護者の集い」は?

A)複数の要望者があれば可能。

 

 ■児童館、図書館、体育館を不登校の子どもの学びの場や居場所に! 

 

居場所を失った子どもは孤立し、学校に通えないことに悩み、自分を責め自己肯定感も低くなってきます。現在、適応指導教室「梨の実ルーム」に通わない多くの子どもたちに、安心して過ごせる居場所は提供できていません。

子どもと一緒に考え、その子にとって最善と思われる施設の連携協力を求めました。子どもの心が、未来への希望を失わないうちに。

 A)学校や保護者からの申し出や情報提供を得て連携をとり対応したい。

 

■「生活保護世帯」学習支援で貧困の連鎖を防げ!

国は昨年8月から生活扶助費を切り下げ、3年間で最大10%削減する方針です。平成24年度から始まった生活保護世帯の通塾費用の一部支給があまり利用されていません。家族への遠慮や、また学習意欲を失っている場合もあります。アプローチの工夫を求めました。

 

Q)深刻な背景を抱える子どもには、居場所機能を備えた学習の場が必要では?

A)シルバー人材センターの学習教室を想定している。申し込みは1世帯。今後他市を研究したい。

 

Q)全日制高校希望者が定時制や通信制になると、中途退学率が高い。相談やサポートは?学び直しのチャンスはあるか?

A)地区担当ケースワーカーによる相談、助言。再入学のチャンスはある。

 

★シルバー人材センター学習教室やボランティアが活動しているFFネットワークの学習支援(中高生の居場所:城山文化センター内)の積極的な周知を求めました。

 

■「緊急ショートステイ」学習は保障されているか?

 ★緊急ショートステイとは

保護者の出産や病気等の緊急な理由で、一時的に育児困難となった場合に短期間の宿泊預かりを行う。

    委託先:社会福祉法人調布学園       児童養護施設

     対 象:1歳6か月~中学校就学前

   

Q)小学生の学びの保障は?

A)通学支援は親族やファミリーサポート。福祉サービスで支援を行う。

Q)中学生の兄弟への支援は?

A)学習や生活の場の支援として、市内NPO法人を案内する。状況により、児童相談所と連携し個別に支援する。

Q)保育園や幼稚園児の対応は? 市は把握しているか?

A)調布学園で生活している。支援員と保護者との情報交換は書面や口頭でしている。市は生活状況の報告を受け、定期的な情報交換会で共有化に努めている。